私は文明人でありたい。
私は文明人である。 火を簡単につけたり、遠くの者と会話ができる。 私は文明人である。 それは過去、異世界、発展途上国の者たちからみれば魔法のようなものであろう。 しかし私は何も知らないのである。 得意げに見せた火をつける道具、遠くの者と会話をする道具。 自国の水がどうやってすべての水道から飲める水が出るようになっているのか その仕組みを知らないのである。 私は文明人であるだろうか。 彼らは作物を育てることができる。 しかし私は、作物を育てる為の知識はない。 しかし彼らより優位に立っていると勝手に思い込んでしまっている。 知無きことは恐ろしいことなのだ。 自身の”あたりまえ”を今一度疑う必要がある。 私たちはなぜ、空を飛んで他国へ行けるのか。 私たちはなぜ、夜も明るく過ごせるのだろうか。 私は、文明人でありたい。 …